おかげさまで30年 教会長
話題の映画、『とんび』を鑑賞してきました。前評判どおり、感動で涙腺崩壊でした。
なによりも、金光町大谷地区が、この映画のメインロケ地として登場、なじみ深い通りのお店が映画の随処に映し出され、また分かる人には分かるのですが、ご本部旧正門や、近藤藤守先生別邸がそのまま映り、格別の思いでみることができました。
映画では、母を亡くし、不器用な父(主人公)とふたりきりになった息子が、地域の人たちみんなに支えられて育っていく様子が描かれています。今では少なくなったと言われる近所づきあいの大切さを、あらためて思わされました。
また、コミュニティーの中心に、主人公の父子や、町の人々が慕うお寺があります。宗教施設という枠を超えた、人々の安らぎの場として、また、いざという時に頼れる存在としての場、そして住職の存在が光っていました。
さて、最近私は、名張市旧町の方々とふれあう機会が増えました。きっかけを作ってくれたのは、町家レストランのオーナーで、彼が開いた店にふらっと立ち寄ったことがきっかけでした。今そこは、町の区長さんや地元の市会議員さん、仕事や観光でたまたま名張を訪れた方が気軽に立ち寄れる立ち飲み屋さんになっています。
おととしはそのご縁で、お店を借りて落語会を開催しました。以後、コロナ禍でイベントはできなくなりましたが、昨年4月に「SWITCHなばり」という、名張市旧町の活性化を願うグループが誕生し、私も参加させていただくようになりました。
集まる人々は、お互いを昔からよく知っている旧町の近所のおっちゃんおばちゃん同士に、新聞記者さんやケーブルテレビの方などで、みんなが町の盛り上がりを願っています。
私は「金光さんの先生」として紹介してもらうようにしています。名張市民になって30年、お世話になっている町にどんな形でお役に立てるか、まずは町の人々と連携をとってまいります。「とんび」に出てくる町の人や、教会が映画の中のお寺のような存在になりたいと思いました。
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